【たまひよオンライン】家計費は足りていてもチョット気を付けた方がよいこと

最近多いのが
「これまでちゃんと積み立ててはきたのですが予想以上に教育費がかかって・・・><」
という中高大学生のお母さんからのご相談なんです。
進学までの準備期間がない中での対策は痛みが伴います。
「共働きだしお金は間に合ってます!」
というご家庭も
数年置きにプランの確認と見直しができるとよいですね。
たまひよオンラインで意見させていただきました。

物価高のなか、子育て世帯の約60%が「家計費は足りている」と回答?! しかし…この結果にお金の専門家が警鐘

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家モデルで日本円紙幣を数える女性。不動産、住宅、住宅ローン、日本の現金、税金、不況経済、インフレ、投資、金融、貯蓄のコンセプト
Panuwat Dangsungnoen/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「お給料日まであと1週間…。お金が足りない!という経験はありますか?」と、質問。すると約60%が「ほとんどない」という、優秀な回答でした。「けれども油断してはいけません!」と、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さん。乳幼児のいる家庭における、収入と貯金のバランスについて伺いました。

「お給料日まであと1週間…。お金が足りない!」という経験はありますか?

1位 ほとんどない 58.8%
2位 ほぼ毎月 17.5%
3位 年数回 10.9%
4位 2~3ヶ月に1回 8.1%
5位 その他 4.7%

なんとも優秀な!と、いう数字ですが、実はアンケート回答者の約85%は25歳~39歳の女性で、約9割が妊婦および乳幼児がいる家庭です。つまり食費や光熱費はまだ控えめで、さらに本格的な教育費の支出はまだ先、そのうえ回答者の多くが共働きということもあり、家計に余裕があるのかもしれません。

「生活費が足りない!」となったとき、どのようにして乗り切っていますか?

1位 貯金を取り崩して補填 61.6%
2位 何も買わないで乗り切る 18.0%
3位 フリマサイトなどで物品を売る 6.6%
4位 その他 6.2%
5位 実家・義実家に頼る(食材をもらう、お小遣いをもらう等) 5.2%
6位 副業(臨時のパートなど)をする 2.4%

1位は王道の「貯金の取り崩し」。2位は荒業の「何も買わないで乗り切る」でした。3位の「フリマアプリ」は、どこでも誰でも利用できるお手軽さが人気のようです。

倹約しているのに「ほぼ毎月足りない」の原因は食費⁉

「足りない」理由で一番多かったのは、

「外食費がどうしても多くなってしまう」(みさと)
「『食』しか楽しみがなく、食べたい!と思ったらすぐに買ってしまう」(たぬたぬ)

と「食費がかさむ」という声でした。
ちなみに、

「借金返済がある」(ともちん)
「私も夫もお金の計算ができない」(のん)

と、金銭的にルーズという声は少数派。
むしろ、

「家計簿つけていますが、使う金額が減ることはなく、結局は足りない……」(Apflo)
「家計簿をつけているけれど、物価高騰等で足りなくなる」(ゆー)

と、ちゃんと家計簿をつけて倹約を心がけるけど「足りない」という、切実な声が届きました。

給料日前でも「余裕あります」の声

「同居&持ち家なのでカツカツになることはないです」(りんぴ)
「週ごとに予算を決めて、残りを常に把握しているので大丈夫です」(ゆう)
「毎日家計簿をつけて、こまめにチェック。使いすぎたと思ったら、もやしなどお手頃価格の食材が中心のメニューに即変更」(テネシー)
「あまり外食、旅行はせず、お金のかかる趣味もないので」(は)

と、しっかり管理している声がある一方で、

「単純にクレジット決済なので、給料日前に足りないということにならない」(さとさん)
「常にお給料2ヶ月分くらいのお金を口座に入れ、足りなくなったことは今のところありません。とはいえ、しっかりと管理してるわけじゃないので今後ピンチが訪れるかもしれない」(すず)
「生活費が足りない!はないけれど、貯金に回すお金が減った!ギリギリ!はあるかな」(なおぽん)
「お金が足りないことはないけれど、貯金も少ないので不安」(りー)

さらに「年数回足りない」のコメントを見ると、

「毎月のやり繰りは大丈夫ですが、結婚費用、車検、ガス電気の値上がりなどが重なった時は痛かった……」(くま)
「年払いの保険や税金の支払い、さらに臨時出費が重なるとピンチになりがち」(ちぃ)
「大きい買い物をした月は赤字」(A)

という声もあり、余裕はあるけど管理が甘い⁉ という雰囲気が伝わってきます。
FPの前田菜穂子さんに、家計の予算を立てる&管理をするうえで大切なポイントを伺いました。

「赤字の月があっても、年間で目標の貯金ができればOK」と、専門家

「年間で赤字の場合はすぐに対策が必要ですが、お給料日前に足りている人も、足りなくなる人も『年単位で黒字』なら、まずOKです。
注意すべきは『目標から割り出した黒字額かどうか』という点です。無理な予算を組んで達成できない数字にするとストレスになります。その逆に、ゆるい数字では無駄遣いの温床に。客観的な数字をしっかり出しましょう」

「1円でも得したい」という気持ちが裏目に出ることも

「『節約しているのに毎月足りない』と、いう方からのご相談ケースがありました。

妻はとても節約意識が高い方ですが、よくよく話を聞いてみると、特売日を狙ってスーパーへ通うのはすばらしいのですが、『安いから』とあれもこれもカゴに入れるため、毎回お会計がすごい金額になっていました。また『掛け捨ては損』として、身の丈に合わない掛け金の高い貯蓄型の保険を選んでおり、それが家計を圧迫していました。

節約はすばらしい心がけですが、毎月足りないという方はこういった支出をしていないか、見直しをおすすめします」

アプリユーザーさんたちは「もっと足りなくなるタイミング」が来るはず

「『たまひよ』アプリユーザーさんは、子どもにかかる支出のピークはまだまだ先。マネープラン上は、今は『貯め時』です。
教育費のピークは早い方で小学校高学年から始まります。毎年100万円以上の支払いが2人分、3人分と末子が独立するまで続きます。

私の経験から言って『ゆるく貯めている』レベルでは、将来『教育費が足りない』という可能性が……。
『今は足りている』という方でもマネープラン、働き方プランを立てたことがないのであれば、『この貯まり方で間に合うのか』試算を、早めに行うことをおすすめします」

前田菜穂子

みつめFP事務所代表で、1級FP技能士(国家資格)、CFP®(日本FP協会)、育勉®インストラクター、日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー(平成29年10月~令和5年9月)FPmamaFriendsおこづかい教室認定講師。猛烈に働いた13年間の会社員生活での挫折や長く続いた不妊治療経験など、人生の壁にぶつかったことをきっかけに、金融業界未経験ながら5年間猛勉強してFPの資格を取得。“今より幸せで円満な家庭づくりのお手伝い”をモットーとし、娘として、妻として、母として、そして専門家として広い視野をもち、親子や夫婦でも話題にしづらい「お金のハナシ」に向き合うきっかけを提供しています。プライベートでは一児の母。

みつめFP事務所「みつめfp.com」

Amebaブログ「オンライン親子おこづかい教室|家計診断FPなおママ」

FPmamaFriends「おこづかい」から始めるこどもの自立教育

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年5月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数320人)
※記事の内容は2023年7月の情報で、現在と異なる場合があります。

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