7割が自己負担、高校無償化ニュースよる計画ミスを防げ
この記事は、数年後~十数年後に高校生になるお子さんを
持つ新米ママさん向けの内容です。
教育資金づくりの参考にご覧ください。
2020年4月から始まった私立高校の”授業料”無償化、
世帯年収により最大39.6万円(年)の支援に加え
自治体による上乗せも行われています。
たとえば静岡県は目安年収270万円未満の世帯であれば
国の支援額と合計し51.3万円の支援が受けられます。
しかしながら、「無償化」という言葉につられて
高校に通うのにお金が一切不要になった
と勘違いしないように、
ママの金銭感覚を鍛える内容です。
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■この記事でわかること
1 実は7割が自己負担、私立高校にかかる金額
2 全員無償化にはなりません
3 教育資金準備の簡単な考え方
4 国から多くもらうために妻は働くべきでない?
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1 実は7割が自己負担、私立高校にかかる金額
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高校の授業料はどのぐらいでしょう。
平成30年度子どもの学習費調査によると
私立高等学校(全日制)の平均値は23万円です。
授業料以外に修学旅行の積み立てや
学校納付金、図書、通学費用
もろもろ
合計すると72万円がかかります。
仮に39万円の助成が受けられたとして
72万円ー39万円=33万円
が高校に通うための自己資金とはなりません。
文部科学省平成30年度子どもの学習費調査の結果についてを加工
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
「無償化」されたのは「授業料」
なので授業料以外の49万円は
自力で用意することになります。
49万円を1か月あたりに直すと
自力で用意する金額は
1か月4万円です。
お子さん2人同時に私立高校へ
通うとしたら8万円は
「無償化」政策が続いていたとしても
自力で準備するお金となります。
ちなみに公立高校の
授業料以外にかかる費用は26万円です。
私立のおよそ半分です。
1か月換算すればおよそ2万円強。
私立1人で月4万円はキツイな・・・
という場合には
最低限準備すべきお金として
公立1人なら、月2万円に
費用は抑えられる・・・と
いう金銭感覚を持っておくと
色々なケースが検討できて
安心につながります。
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2 全員無償化にはなりません
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授業料無償化が受けられる世帯年収の範囲があります。
世帯年収の目安
590万円までが39.6万円
910万円までは11.8万円
それ以上は支援なし・・・
というのが国の制度です。
自治体により国の支援が無い部分に対して
独自の助成がある場合もありますが、
県のホームページ等でご確認ください。
なお、「年収」は給与明細の総支給額をさします。
毎月のお給料とボーナスを合算した
「額面」という理解でよいのですが
実際は「両親合算の住民税(市町村民税所得割額)」
でボーダーラインが引かれています。
つまり、自営業の場合や
大家族の場合、必ずしも
リーフレット記載の「年収目安」に
当てはまらないからと言って
あきらめなくて大丈夫なのです。
住民税を確認しましょう。
2020年4月からの「私立高等学校授業料の実質無償化」リーフレットより
https://www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf
こちらのリーフレットの2ページ目に
住民税の確認の方法が詳しく記載されています。
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3 教育資金準備の簡単な考え方
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難しい計算は不要なアタマの中だけで完結する
教育資金の計画の仕方は⇒こちらの記事
をご参考にしていただければ幸いです。
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4 国から多くもらうために妻は働くべきでない?
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両親の収入合算で助成額が決められてしまうため
パートを控えようか迷う方もいらっしゃると思います。
ただ、こればっかりはケースバイケース。
ご夫婦の収入、
家族構成、
進学先の実際の授業料
個別に計算してみない限り
結論は出せません。
例えば、39万円の無償化が受けられるかどうか
ボーダーライン上の家族がいたとします。
奥さんの収入は100万円だったとして
都合よくギリギリ超えないように
勤務調整するのは実際難しいのではないでしょうか。
パートの労働契約を結ぶ時点で
どのくらいのペースで収入が必要なのか
検討しておく必要があります。
行きたい高校の授業料が
20万円だったとしたら、
のこりの19万円が
現金でもらえるわけではありません。
ましてこの記事を読んでくださっている
新米ママさんたちにとって
10年後15年後、
夫の年収がどうなってるかも不明です。
そんな先の税制も就学支援制度も
どうなっているか不明です。
来年の保育料がどうなるか・・・
程度の近い未来なら
働くか、働かざるべきか?
お金と生活のバランスを見ながら
検討することで
何十万円の手残りが変わる
ということもあるでしょう。
でも遠い将来のことを考えれば
ママさん自身が
稼げる力をつけておく、
あるいは出産前同様の仕事力をキープし
スキルアップしていく方が
大事なのではないかとも思うのです。
なんだか熱く語ってしまいましたのに
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。